CAVAとピンチョス

かなり偏ったBL感想文

Rojo/えすとえむ(同人誌)

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 Rojoえすとえむ/同人誌)


コミックス「ショーが跳ねたら逢いましょう」(東京漫画社)表題作のその後。



■あらすじ■
現代バレエダンサーのテオと、ハリウッドの人気俳優のダレン。
テオは母親を亡くしてからバレエ界を去り、ハリウッドへ進出した際ダレンと出会った。
ひょんな事から冗談でテオがダレンにキスしたところをパパラッチされ、
それまで女性関係の噂が絶えなかったダレンだが女性に対して「使い物」にならなくなり、ヤケになってテオとパパラッチを楽しむ事にする。
しかし、気がつけば本気でテオに惹かれていき、「事実」にしてしまう。
しかし、ダレン舞台で踊るテオが観たい、舞台が跳ねたら逢いに行くよ、と言って
一旦身を引いたのだった。

ーーーと、ここまでがコミックスのあらすじです。

同人誌はこの後のお話。
ページ数が少ないのであらすじもなにもないですが…。

ダレンの希望通り、舞台の世界へ戻ったテオ。
公演中は毎回ダレンから薔薇の花束が贈られてくる。
そして、客席に必ず一つだけ空席があった。

テオの母親は彼の舞台を見に来る途中飛行機事故で亡くなったのだが、
その日に座るはずだった座席がE-108。
その座席がいつも空席だったのだ。
テオはダレンにその話をしただろうか…と考える。

そして舞台最終日、席は相変わらず空席だったが、
舞台が終わった控え室にダレンが薔薇の花束を持って現れるーーー。



 

↓ ↓ ↓ 以下感想文 ↓ ↓ ↓

 

ありがとう!!
この二人のその後を描いて下さって><
と、嬉しい限りでございます。

私はコミックスもリアルタイムで読んだわけではなく、
読み終えてすぐに続きを同人誌で描かれていることを知ったんですが、
どうしても読みたくて探したんですが、運良くすぐにヤフオクで見つけてGETできました。


公演中毎日薔薇の花束が届けられ、空席ひとつ。
もどかしさを感じるテオ。
しかし、公演最終日にやっと本人が現れましたーーー!

舞台が跳ねたら迎えに行くよ、と言う約束を守ったわけですね。

しかしテオは、何おつもりだーと、薔薇の花束をダレンに投げつけ、キスをする。
きゃー!
そしてカーテンコールをぶっちぎってベッドへ!

二人がどれだけこの日を待ち望んでいたか、
セリフなんてないけどめっちゃ伝わってきます。
感動します。

それから、ひとしきり抱き合った後、テオはダレンに問います。

「どうしてあんなことを?」
「バラの花?」
「チケットだ 座る人間のいないチケットなんて」
「あの席は気味のお母さんの…」
「母はもういない 舞台を観て欲しいのも母じゃない」

わぁーーー!
この辺の件がとっても好きです><

ダレンが、君の舞台を観たいと言ってくれたからテオはまた舞台に立つ決心をした。
なのに、いつまでたっても薔薇の花と空席って、、、
テオはだいぶ凹んでたと思います。

そして、ダレンの答え。

「舞台を観るまでは君をまだ自分のものにできるんじゃないかという幻想をどこかで抱いていた 子供の頃から一番欲しいものだけは何故か手に入らなかったのを思い出したよ」

 

なるほど。
案外気のちっさい男だったのね。笑
いや、それだけテオを愛してしまっていたのねーーー(☝°﹆°)☝♡

テオの、「アカデミー賞俳優の吐く言葉か」ってのもいい。

自分の本当の気持ちを置き去りにされて生きてきた者同士、
周りにもてはやされても孤独だし弱かった者同士。
わかり合える相手がやっと見つかった、ような…
素敵な恋の物語なのでした。

あーそれにしても絵がうまい。
体のデッサンうまいーーー
見惚れるわーーー(♡´◠`♡)

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